イゼットドラゴン、グルール狼男、アゾリウスコントロールなどなど…。
YouTubeなどを見ていると、ちょこちょこ流れてくる単語。
- 例1:相手はアゾコンぽいので、ここは〜
- 例2:オルゾフカラーなので、「消失の詩句」が〜
MTGは色の組み合わせをそのまま使わず、特殊な呼び方をするため、特に初心者の方は置いてけぼりになりがちです。
などなど。
慣れれば脳内で「アゾコン(アゾリウスコントロール)=青白のコントロール」「オルゾフ=白黒」と変換されますが、それまでは大変です。
今回は色の呼び方を一挙にご紹介。
まずは2色だけでも覚えると、かなり理解できるようになりますよ!!
2色の呼び方は「ラヴニカ」ブロックのギルドの名前が元になっている
2色デッキの呼び方は、「ラヴニカ」ブロックに登場した10のギルドの名前が元になっています。
ざっとリストアップすると以下のとおりです。
- 白青:アゾリウス
- 白黒:オルゾフ
- 白赤:ボロス
- 白緑:セレズニア
- 青黒:ディミーア
- 青赤:イゼット
- 青緑:シミック
- 黒赤:ラクドス
- 黒緑:ゴルガリ
- 赤緑:グルール
ギルドの特徴やストーリーをざっくり一緒に捉えると、より覚えやすくなります。
白と青の組み合わせは「アゾリウス」
- クリーチャーやエンチャントといった「パーマネントへの対応力が高い」白
- 打ち消しやドローといった「高いコントロール力を持つ」青
の組み合わせで、主にコントロールデッキとして使われることが多いのが「アゾリウス(白青)」カラーです。
名前の由来はラヴニカに登場するギルド「アゾリウス評議会」
法と秩序を司るギルドで、ラヴニカの法整備を生業としている。
プレインズウォーカーの「ジェイス」もこのギルドの所属。
代表的なデッキ:アゾリウスコントロール
序盤は白の優秀な除去呪文や青の打ち消し(カウンター)を使用して相手を妨害。
中盤は青のドローで手札やキーカードを補充しつつ、白の全体除去などで盤面を制圧。
終盤は青の打ち消しを構えつつ(相手の大型呪文を打ち消す)、こちらは大型のクリーチャー(俗に言う「フィニッシャー」)を展開して勝利するデッキ。
白と黒の組み合わせは「オルゾフ」
- クリーチャーやエンチャントといった「パーマネントへの対応力が高い」白
- クリーチャーや手札の破壊といった「高い除去力を持つ」黒
共に高い除去力を持つ組み合わせで、それぞれの短所などを補いあえるメリットも。
呼び方の由来はラヴニカに登場するギルド「オルゾフ組」より。
宗教団体という体裁をとっているマフィア。
主に銀行業(金貸し、高利貸し)を生業としており、通貨の発行なども行っている。
プレインズウォーカーの「ケイヤ」は一時期オルゾフ組のギルドマスターだった。
白と赤の組み合わせたは「ボロス」
- クリーチャーにも直接プレイヤーにも打ち込める小回りの効いた「火力」の赤
- クリーチャーやエンチャントといった「パーマネントへの対応力が高い」白
呼び名はラヴニカに登場する「ボロス軍」より。
法を何よりも重視する厳格なギルドで、警察組織や軍隊としての機能ももつ。
法に背く者には容赦無く、解決方法は武力。
時に行き過ぎた正義が問題となる。
緑と白の組み合わせは「セレズニア」
- 他の色と比べて性能の高い「優秀なクリーチャーの多い」緑
- 小型だが「コスパの高いクリーチャーが多い」白
ラヴニカに登場する「セレズニア評議会」から「セレズニア」と呼ばれるように。
自然と調和することを信念とし、それを世界全体に広めることを目的としている組織。
青と黒の組み合わせは「ディミーア」
- 打ち消しやドローといった「高いコントロール力を持つ」青
- クリーチャーや手札の破壊といった「高い除去力を持つ」黒
青と黒の組み合わせは、ラヴニカに登場するディミーア家にちなんで「ディミーア」と呼ばれています。
「秘密のギルド」「見えざるもの」とも呼ばれるギルド。
表向きは司書や情報屋を生業としているが、裏では暗殺やスパイ活動といった仕事をおこなっている。
青と赤の組み合わせは「イゼット」
- 打ち消しやドローといった「高いコントロール力を持つ」青
- クリーチャーにも直接プレイヤーにも打ち込める小回りの効いた「火力」の赤
呼び方の由来はラヴニカの青赤のギルド「イゼット団」より。
実験者の集団であるイゼット団は、主にラヴニカのインフラ整備などを生業としている。
彼らの目的は過剰なまでの知識の探求であり、マッドサイエンティストの集まりとも言える。
青と緑の組み合わせは「シミック」
呼び方の由来は「シミック連合」より。
魔法や科学を用いて自然を「研究」するギルドで、自然の保護や再生、医療技術の発展などにも貢献している。
その傍で、生物を意図的に進化させ、いわゆるキメラなども作り出している。
赤と黒の組み合わせは「ラクドス」
ラヴニカの赤と黒のギルド「ラクドス教団」から、「ラクドス」と呼ばれます。
利己主義と快楽主義を掲げ、悪魔ラクドスを主とする教団。
黒と緑の組み合わせは「ゴルガリ」
黒緑のギルドである「ゴルガリ団」から、「ゴルガリ」と呼ばれるように。
「死と再生」のギルドで、ラヴニカでは「循環」を生業としている。
地下深くに拠点があり、アンデッドや昆虫などが働いている。
赤と緑の組み合わせは「グルール」
呼び方の由来は赤緑のギルド「グルール一族」より。
文明の破壊し、自然の秩序を取り戻すことを目的としているギルド。
ギルドと言っても実態は部族の集合体であり、部族間での争いや部族内での下剋上争いなどが常に起こっている。
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